食べても食べても太れないっ
おかしいな、こんなに食べてるのにすぐにお腹すくし…
「食べてるのに太れない」とはよく聞きますが、客観的に見て「じつはそんなに食べてない」人がほとんど
太るには摂取カロリーが消費カロリーを上回ってないとダメ
消費カロリーを上回るほど「食べてない」のが現実なのだ
食べても食べても太れないのは:
- 言うほど食べてない可能性
- 体のすべての基礎のタンパク質より、一時的なエネルギーの糖質を優先してるから
- 消化吸収が悪いから
食べても太れないからって糖質を取りやすい傾向にありませんか?
炭水化物で空腹をしのごうとしていることは?
それじゃあ太れないどころか、のちのち体に変調をきたす可能性があります。
ギクッとしたそこのあなた!
最後まで読んでみて、もう一度自分の食生活を振り返ってみてくださいね。
▶関連記事:スキニーファット「痩せ肥満」女性の特徴と対策
食べても太れないのは摂取カロリーが足りていないから
痩せすぎ女性が食べても太れないのは、消費カロリーに対して摂取カロリーが足りていないからです。
下の資料で、エネルギー、タンパク質、脂質、糖質の項目を見てみてください。
厚労省の2015年の「日本人の食事摂取基準」(2020年版もあり)ですが、エネルギー1950~2000kcalが女性の必要量となっていますよね。
ここでまずあなたに聞きたいのは、
「これだけのエネルギー(カロリー)を毎日とっていますか?」
ということ。
ひとまず「摂取カロリー」といってもこれだけの栄養価(タンパク質、脂質、糖質)に分かれていて、それぞれに必要な量があるってことを認識できればOK。
ちなみに私がかつてパーソナルジムに通っていた時、トレーナーさんに言われていたことは、
「1日で体重の数字×2のタンパク質が必要」
ということでした。
実際、栄養と筋肉に関する書籍を6~7冊くらい読んだ時点で、何人かの著者は
「厚労省が定めるたんぱく質の摂取量が足りない」
と述べています。
運動しない人でも体重×1.2g、ちゃんと運動する人なら体重の2倍はタンパク質が必要ですよ。
体重45㎏の人は、45×2=90gのタンパク質摂取を目安にしましょう。
太れないという女性はどのくらいのカロリーを摂取しているか
痩せてる人に限って、やっぱり人より食べてないということがあります。
厚労省のような一定の基準をベースにしていなければ、
「たくさん食べた」かどうかはその人の主観です。
私は職場にガリ仲間の女性がいて、彼女はいつも少食。
「それしか食べないんですか?」
と聞いても、
「これでも結構食べてるんだよ」
と返ってくる。
それじゃ、ガチの大食い女子はどうなんだろうか。
ギャル曽根ちゃんとか大食い女王は論外ですよ、ワケが分かりません(笑)
そうじゃなくて、ガリガリで確かに三食ガッツリ食べてる女子です。
ご飯のカロリー計算は以下の式で求められます。
ご飯の重さ(g)×1.68kcal(1g当たりのカロリー)=ご飯のカロリー
が、計算が面倒なので、カロリーSlimという計算サイトを活用してください。
大盛一膳のご飯は300gくらい(もしくはそれ以上)はあるので、単純計算でも504kcalです。
痩せの大食いは確かにカロリーは足りているかもしれない。
でもね、肝心の栄養が偏り過ぎててぜんぜん足りてないんですよ!
以前の私はケチな性格ということもあり、食費を浮かしたいがためにおかず一品にコメおかわりで空腹を満たしてましたから。
白米にもこだわりがあって、わざわざお米マイスターのお店で相談しながら銘柄も選ぶという…
今は玄米に代えて、血糖値が急激に上がらないよう努力してますけど。
もちろん、白米だけじゃなくてラーメン好き、とんかつ定食好き、牛丼好きなガリガリ女子はたくさんいると思います。
なかには「太りたくてわざと寝る直前にラーメンやポテチ、ジャンクフードを食べまくってる」なんて人もいるかもしれない。
確かにどれも摂取カロリーはうなぎのぼりですが…
逆に「太らない」「太れない」のをいいことに、欲望のおもむくまま炭水化物を採りまくってませんか?
太りたいからといってドカ食いすればいいってもんじゃないんです。
食べてるのに太れないのは必要な栄養素が足りていないから
タンパク質、脂質、糖質のこと
この三大栄養素のバランスが大事
ご飯をべることで重要なのは、
「何の栄養素をどのくらい食べたか?」
なんですね。
それじゃあ、どの栄養素がどのくらい大事か、もう一度先ほどの表で見ていきましょう。
ビタミンやミネラルもからだにとってはめちゃくちゃ重要ですが、痩せすぎ女子の「太る(増量)」においては
- タンパク質
- 脂質
- 糖質(炭水化物)
の三大栄養素が大きく関わってきます。
必要なカロリーを摂取するにあたって、このバランスがとても大切。
カロリーが足りていたとしても、この食事バランスが崩れていると理想的な太り方は決してできないので注意です。
▶関連記事:健康的に太りたい女性のための食事方法【タンパク質、脂質、糖質を学ぶ】
消化吸収をアップして食べた分太れるようになろう
食べたものが正しく吸収されていなければ、食べても食べても太れません。
食べ物がきちんと分解、吸収されるには酵素の力が必要です。
タンパク質は髪、皮膚、筋肉や内臓など、ありとあらゆる人間の基礎「人体そのもの」を作ってくれる栄養。
消化器官やホルモンバランス、代謝に欠かせない酵素、病気と闘う免疫に役立つなど超重要な栄養素なんです。
酵素とはタンパク質の一種で、食べ物を分解したりエネルギー源として燃やしたりする燃料のことで、大きく分けて三種類あります。
- 消化酵素:食べ物を分解
- 代謝酵素:体の修復やエネルギー源にする
- 食物酵素:食べることで摂取できる。代表的なのは、大根由来の「ジアスターゼ」、キウイ由来の「プロテアーゼ」、納豆由来の「ナットウキナーゼ」
タンパク質が作っているのはこのうち消化酵素と代謝酵素。
そして酵素を作っている器官(胃や膵臓など)ももちろんタンパク質性。
メイド オブ プロテイン。
酵素ドリンクとか酵素サプリとか飲む前に、きちんと食物やプロテインで高たんぱく食を摂取するのが筋というもの。
だって胃がしっかりしていないと根本的な問題は解決しませんからね。
もちろん腸もタンパク質。
胃腸が弱い人は高タンパク食で土台を整えてあげてください。
胃酸の分泌が弱い人、高タンパク食でもどうにもならない痩せすぎ女子は酵素サプリなども一考の余地あり。
まとめ
「食べても食べても太らない」と悩んでいたあなた自身を思い返してみてください。
ガリガリ体型のあなたにとって、
体が必要としているものを必要なだけとれていなければ「食べてる」とは言えないということがおわかりいただけたと思います。
優先すべきはタンパク質です。
脂質と糖質は「うまみ」を感じやすいので、どうしてもコントロールしないと摂取量が多くなってしまいがち。
脂質と糖質をおまけ扱いするつもりはありませんが、必要カロリーを満たすために脂質と糖質に引きずられないよう注意が必要です。
ビタミンやミネラルはかなり細かく分かれるのと、エネルギーには直接関係がないので詳細は別の記事でまとめます。
▶関連記事:キレイに太りたい女性の栄養不足解消へ。ビタミンB群のすすめ
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本記事があなたのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。